新しいライフワークを目指して〜Spacelook株式会社の新規アプリ〜

あなたにとって仕事とは、なんだろうか。家庭のため、自分のため、将来のため、アルバイトやパート、正社員と、仕事の形は様々だ。そんな中自分の仕事に戸惑いを持ちつつ、あるいは嫌々取り組んでいる人もいるかもしれない。そんな仕事の概念を180度変える求人アプリがiOS版でリリースされた。このアプリを利用するとカフェやレストランなどで「1日限定」の仕事ができる、1日求人アプリSpaceworkである。今回は高校生ながらにこのアプリの開発/運営を行っているSpacelook株式会社のCEO、谷口怜央さんにお話しを伺った。

ITビジネスを立ち上げたきっかけは、谷口さん自身の車椅子生活の体験が発端だという。中学2年生だった谷口さんが乗っていた車椅子が溝にはまって転倒してしまった際、道行く人たちに助けてもらえず、見て見ぬふりをされたという。そんな時、谷口さんは父親に見せてもらったテレビ番組でキューバ革命の革命家チェ・ゲバラの存在を知り衝撃を受けた。自国でもないキューバで見て見ぬふりをせずに、貧困に苦しむ人々のために命をかけ、革命が成功した後も他国へ行き命を落とすまで戦い続けたチェ・ゲバラに影響を受け、高校1年生の時にアフリカへ行ったり、ホームレス関係の様々な活動を行う。

しかしそうした活動をして行くうちに、問題自体や苦しむ人たちの根本を変えられていないことに気ずいた谷口さんはITやビジネスで問題自体を変えていこうと決意し、昨年の秋、高校を休学し1人で名古屋から上京する。そして半年間のITベンチャー企業でのフルコミットインターンを経て、立ち上げたのが、”仕事を日々描けるワークスペースつくりだす”を掲げた1日求人アプリSpaceworkを運営するSpacelook株式会社のである。

現在、主におしゃれなカフェやレストランのホール、接客などの内容で150店舗ほどの導入を得ている。その仕組みは、フリマアプリのメルカリと同じだという。店舗が「働く権利」をアプリに出品し、それをみた個人が「働く権利」を買うために募集する。当然お金の動きは店舗→個人である。

タイムライン形式で今から近い1日限定の仕事デイワークが表示され、最短1時間後の案件があることも。現在のターゲットが大学生。その心を聞くと、谷口さんはこう答えてくれた。

「例えば、大学生の授業が休講になっと時、ダラけるだけではなく、デイワークという選択肢を提示できます。また、2~3名募集のデイワークが出れば、それはアルバイトというよりも友達との遊びの一環にもなると考えることもできます、さらに言うと現在の大学生は、モバイルネイティブ世代であるためにスマホで日々違う仕事を選ぶという行為自体が受け入れられやすいということがあります」。

ではアルバイトではなくデイワークというのはどういうことなのか。

「アルバイトは基本的に長期です。かつ短期だと倉庫の片付けや引っ越し、イベントスタッフ、雑用などのイメージを変えることを掲げている点から今はおしゃれな店舗。そして長期的に一つの仕事に固定している現代の労働にも疑問を感じています。必要な時に必要なだけの仕事をすればいいのに、それが難しい。好きな事を好きな時にやるというフリーターの存在自体を世の中が抑圧しているからです。そのイメージやライフスタイルを変えていくためにデイワークはあるのです」。

アプリをリリースした今、飲食店以外の業界業務提携する動きを持ち、企業によるベーシックインカムの試験実施や決済サービスにも参入するという。今あるのはレストラン・カフェだが、今後はデリバリーやセールスなどでも動いていきたいということだ。

5年で日本一の企業を目標に、まずはインド/東南アジアへ、その次にアジア/欧米/ヨーロッパ、南米/アフリカの順に進出を目指す。インド/東南アジアに先駆けての進出の理由は、国民の働き方にデイワークというものが文化としてあり、何よりもインド市場がこの10年で世界一の巨大市場になることに間違いなく、そこを抑えてしまうことに間違いなく、そこを抑えてしまうことが他の地域に進出するメリット(資金や人材)があると谷口さんは語ってくれた。

 

働き方の常識を覆す1日求人アプリSpacework。日本の、いや世界のライフワークが今確実に変化しようとしている、日本の高校生による革新的なアプリに大注目だ。